管理栄養士の幸せなごはんとみそ汁生活

福岡の管理栄養士 chikaが本音を語るブログ♪

カテゴリ: 企画★

こんにちは!

管理栄養士のchikaです







早速ですが、今日は

前回の個人的クイズの解答編です☆



(前回の問題をお読みでない方は
まずコチラ↓↓をどうぞ♪)

http://gohanandmisosoup.blog.jp/archives/5203654.html










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ちなみに、

A、Bどちらも買って
この写真撮りましたよ!(笑)




お値段は
Aが税抜き200円、
Bが税抜き175円でした。




味はどちらも美味しかったです

ごはんが進む〜!










しかし、「原材料名の表示」を見て
選ぶとしたら……





私の答えは……











断然、


【B:国産いわしの煮付】を選びます!!











詳しい知識がない方でも、

この原材料名を読み比べれば、
なんとなくわかりますよね??



そう、詳しい知識はなくてもいいのです!







私の尊敬する安部 司さんがおっしゃっていることの
受け売りですが、



「これ何だ?」と疑問に思うものを
避ければいいだけ











今回の例で言うと、


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Aに入っている

「還元澱粉糖化物」
「加工でんぷん」
「増粘多糖類」
って一体なに??正体がよくわからない。

さらに、後半の
「カラメル色素」「アミノ酸等」「酸味料」なども
自然の食品ではなさそうだな…。








それに比べ、Bの表示はシンプル!


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いわし、しょうが、しょうゆ、砂糖、
酒、でんぷん(片栗粉などのことです)、みりん




…と、


全て普通に台所にある食材です



変なものは使われていない♪














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パッケージのオモテ面だけ見ると、

この2つは同じシリーズのように見えますが、







こんなにも違うんだ!といういい例だったので

今回ご紹介してみました





(ちなみに、写真では隠しましたが、
AとBの製造元は別の会社でした!なっとく







原材料名を読んでから買い物をする重要性。

そして、それに難しい知識は要らないということ。




わかっていただけたら幸いです















ここからはついでの話ですが…






上記は、あくまでも、
AとBを比較したときの話です。




安心安全に思えるBでも、

完全に無添加とは言えません!!






なぜかと言うと、

「原材料の原材料」は表示義務がないからです!!







例えば、Bに使われている「しょうゆ」。



これが、無添加のしょうゆではなく、

「ぶどう糖果糖液糖」や「甘味料」などが入っている、
格安のしょうゆ…という可能性は大いにあります。

もしかしたら、外国の
遺伝子組み換え大豆を使ったしょうゆかもしれません。






「原材料の原材料」は
成分として量が少ないため、
そして
表示すると情報量が膨大になって逆にわかりにくくなるため、

表示義務がないのです…。








このように、法律はゆるいので……







厳密に安心安全を求めるなら、


なんでも
家で手作りするのが一番ですね☆















それともう一点。



Bはいわしが「国産」と書いてありますね。




しかし、海産物は


漁場が日本海じゃなくても、

引き揚げた港が日本だったり
船が日本国籍だったりすると
「国産」と表示できます!








またまた法律がゆる〜いですね(笑)



表示はあまり信用しすぎちゃいけないって話です☆













解説は以上♪








念押ししておきますが、


別に
「Bのいわしを買いましょう!」
「Aのさばは絶対買わないで!」

と言いたいわけではありません♪





ひとつの情報提供です








味の好みで選ぶもよし。

価格の安さで選ぶもよし。

あなたの自由です。





そのときの状況によって、
選択してくださいね












心も体も健康で
幸せな生活ができますように。


























こんばんは!

管理栄養士のchikaです






久しぶりのブログ更新になってしまいました


書き方を忘れてしまう〜(笑)






よし、いきます☆









以前も書きましたが

私、家のすぐ隣がセブンイレブンさんなんですよね。



非常に便利です







なので、セブンの品揃えは

結構把握しています…というほどでもないですが!(笑)






晩ごはんを作る元気がないときは

おかずだけセブンで買うことがよくあります。

(ご飯は冷凍庫、みそ汁は冷蔵庫に常備しているので♪)





ここ数年、コンビニ各社で

「レトルトのお惣菜」がすごく充実していますよね!






その充実ラインナップの中で、

私がよく選ぶものを、今日はご紹介したいと思います♪


しかも、クイズ形式で!











【問題】私がセブンイレブンでよく買うのは
A、Bのうちどちらでしょうか??





A:サバの生姜醤油煮

B:国産いわしの煮付



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ヒントは、裏面の原材料名!


私は必ずここを読んで買い物をします





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あなたならどちらを選びますか??




どちらを選ぶかは、あなたの自由です。



味の好みで選ぶ、

価格で選ぶ、など人それぞれでしょう。






原材料名表示で選ぶ、

私の個人的な答えは……








次のブログで書きます♪

お楽しみに











心も体も健康で
幸せな生活ができますように。









こんばんは!

管理栄養士のchikaです





こんな深夜にブログ書くのは初めてです…


夜にケータイやテレビを見ると
寝付けなくなるので
いつもは控えているのですが…


今、筆がノッているので
勢いで後編まで書きます!!






ちなみにですね、

私、小学校勤務時代に
給食で使う加工食品の原材料配合表を
チェックするという仕事もしていました。

なかなか大変な仕事でした。

表示義務がない添加物とか、
原材料の原材料の原材料とか…。

加工食品の表示って、本当に複雑なんです
抜け道なんていくらでもあるし……。




さらに!
私、牛乳業界のことも
ちょっとばかり詳しいです

同じく小学校勤務時代に、
企画&取材したことがあるんです。

乳牛さんがたくさんいる牧場と、
そしてメグミルクさんの工場。
徹底的に質問して、
一般の人には公開していない製造ラインも
何度も潜入させてもらいました

勤務時間外も何度も足を運んだ…
あの、暑い夏の日々が思い出されます…

関係者の皆様、
その節は大変お世話になりました!!!








でも今回、ヨーグルトという食材を選んだのは
たまたまです(笑)






前置きが長くなりました

後編いきまーす!!











《検証3.原材料名》




これまた加工食品には表示義務がある
(これまた例外もありますが)
「原材料名」を見てみましょう♪



使っている量が多い順に記載されています。





「普通」も「脂肪ゼロ」も、
いたってシンプルな原材料でした。




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情報が少なすぎて、謎だらけです





「普通」のほうは、

『生乳』に、
『乳製品』という何かしらの副材料を加えて
ヨーグルトを作っているのですね。








そして肝心の「脂肪ゼロ」のほうは…


主材料が『乳製品』だと。。。
なんだこれは。。。



私が頭をひねって想像したのは、
次の2つです。


〈仮説A〉

主材料の『乳製品』は
「普通」ヨーグルトなのでは!?


「普通」ヨーグルトをもとに、
何らかの加工をして
「脂肪ゼロ」ヨーグルトを作る。
合理的なやり方かなぁ。



〈仮説B〉

主材料の『乳製品』は
脱脂乳のことでは!?


普通に売られているパック牛乳にも
「低脂肪牛乳」ってありますよね。

原乳を、円心分離して(他にも様々な工程を経て)、
脂肪分を取り除くという技術は昔からあります。

(脱脂粉乳を飲んでいた世代の方はお分かりですよね)

その、脂肪分を取り除いた牛乳を使うと
「脂肪ゼロ」ヨーグルトが作れるのかなぁ。






それから、『乳たんぱく質』って!?


〈仮説C〉

これは『カゼイン』のことかな!?


『カゼイン』は、乳たんぱく質の一種です。


そもそもは牛乳に含まれている成分ですが、
凝固剤等として使われる、食品添加物です。


カゼインとは…
脱脂粉乳に水や酸を加えて固め、
分離、精製し、乾燥させて作ります。
主にオーストラリアから輸入しているそうです。

【参考文献:新食品成分表FOODS (株)東京法令出版】






仮説A、B、Cどれも
私の推測でしかありませんので悪しからず。













《検証4.その他の情報を探ってみる》




もうひとつ、表示されている情報がありました。


無脂乳固形分と、乳脂肪分です。



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「普通」ヨーグルトに比べて、
「脂肪ゼロ」ヨーグルトは

『乳脂肪分』が激減していることがわかります。

(まぁ、当然のことですね。)





でも、どうやって???


どうやって、乳脂肪分を減らしているの???




明治さん、メグミルクさん等
大手メーカーのホームページを探りましたが…


残念ながら、
乳脂肪分を減らすカラクリについての情報は
見つけることができませんでした




企業ヒミツってことなのでしょうね。。。






開示されている情報が少なすぎます!!








ちなみに、ほんの一例ですが
こんな事情もあります。


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加工食品に関して、

今の日本の法律では
抜け道がたくさんあるのです。

いくらでもごまかしが利きます。



消費者はかなり不利な立場にある。

だからこそ、消費者がきちんと知識をもって、
賢く選べるようにならなくてはいけない。

消費者の選択によって、
メーカーを変えることはできるのですから。


私は常々そう思っています。












《結論》

「普通」ヨーグルトと
「脂肪ゼロ」ヨーグルトを比較して。



○味は違う!!!


○脂肪が減った分、エネルギーも減っている!


○原材料が具体的に何なのかは不明。


○何らかの方法で乳脂肪分を取り除いている。
食品添加物を使っているのか、
物理的な方法なのか(円心分離など)は不明。








とにかく、

「脂肪ゼロ」の方が加工度が高いことは

確実です







「より自然な状態のものを食べる」
という私の信条で判断すると、

私はこれからも
「普通」ヨーグルトを買おうと思います。









今回このような比較検証をして
けっこう楽しかったし勉強になったので


今後、また気が向いたら
ほかの「ゼロ食品」も考えてみようかな。






以上です!
お読みいただきありがとうございました








心も体も健康で
幸せな生活ができますように。





























こんばんは!

管理栄養士のchikaです







今回はさっそく本題に入りますよ……





これっ!!


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「普通」のヨーグルトと
「脂肪ゼロ」のヨーグルト。




みなさんは、どちらを買いますか?





私はいつも、「普通」を買います。




なぜなら、「脂肪ゼロ」って

なんだか怪しいから。
疑問があるから。





糖質ゼロ、
脂質ゼロ、
カフェインゼロ、等々……





本来の自然な食品ではなく、

特定の栄養素だけを取り除いた加工食品って……






味や形質を保つために、

何らかの食品添加物を使っているのでは??





「脂肪ゼロ」って一体なに!?!?

「普通」のヨーグルトと何がどう違うの!?





そんな疑問を、今回、
私なりに検証してみることにしました!!






長くなりますので

興味のある方は、お付き合いくださいませ











《検証1.官能検査》





大学一年の時だったかな…

「官能検査」という言葉を初めて聞いたときは
ドキッとしたものです(笑)



官能検査とは、

対象となる食べ物を実際に人間が食べて、
五感で評価をつけることです。

普通は、商品開発のチームなんかで
複数人で点数をつけていくのですが、

今回は私一人で行いました♪





結果はこちら。



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好み、嗜好は人それぞれなので
あくまでも私の個人的な意見ですが…



私は、「普通」の方がおいしいと思いました。



「脂肪ゼロ」は、いかにも加工食品!
という、人工的な風味がしました。











《検証2.栄養成分表示》





パッケージに載っている「栄養成分表示」。



最近は、
気にして見ている方も多いのではないでしょうか。







加工食品には
エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物の
表示が義務付けられています。
(例外となる加工食品もあります)



それ以外の項目(例えばカルシウムとか)は
表示義務がないので、

わざわざ載せてるものについては、
メーカーが自由にアピールしている
「推しポイント」です☆







はい、では実際に見てみましょう!

ヨーグルト100gあたりの値が
表示されていました。




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『エネルギー』と『脂質』が
両者で大きく違うようです。



(他の項目は、若干値が違いますが
気にしなくていいでしょう。
誤差のようなものです。)





では、確認までに
計算してみましょう。





たんぱく質と炭水化物は
1 g = 4 kcal で、

脂質は
1 g = 9 kcal で計算するので……




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…というわけで、

計算は合いますね。





「普通」ヨーグルトに比べて、
「脂肪ゼロ」ヨーグルトは、

脂質が 3g→0gに減った分だけ、
エネルギーも減っている。



ということが読み取れます。










ここからは蛇足ですが…
ちょっとイジワルなことを言うと…



脂質は、小数点第二位を四捨五入した値を
表示する決まりです。

なので、「脂質ゼロ」と表示されていても、

もしかしたら、0.04gは
含まれている可能性はあります。

その場合、
商品100gあたりに脂質0.04gなので、
もし1パック(450g)食べたら、
脂質0.18gを摂ってしまうことになります。




栄養成分表示において
商品「何g当たり」の値を表示するかは
メーカーの自由なので、
やろうと思えば、情報操作する余地が
あるというわけです











はいっ!!

前編はここまでにしましょう☆




どうでもいいウンチク情報が多いせいで、
話が長くなっております


私、高校で家庭科の教員をしていた時に
加工食品の表示については
かなり教材研究したんですよ~。


必死だったあの時の知識と経験が
今の私の糧になっております。。。

人生で無駄なことなんてないですね!






では、懲りずに
後編もお読みいただけることを祈って





心も体も健康で
幸せな生活ができますように。

















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